ケナログって?




ケナログは、口内炎や口角炎に効く薬です。

このページでは、ケナログの作用・副作用、効果、
正しい使用法(塗り方)、使用上の注意などを解説しています。



ケナログは口内炎に効く薬

ケナログは合成副腎皮質ホルモン剤で、炎症などの症状を改善する作用があります。

口角炎や口内炎などの皮膚炎などに高い効果を発揮しますが、根本的な治療にはなりません。


⇒ケナログは口内炎に効く薬

効果と作用

・口腔内の炎症を抑えてくれます
・口内炎治療に使用するのであれば、口内炎に伴う痛みを軽減してくれます。

効果があるのは
・「びらん」ができる口角炎
・難治性口内炎(潰瘍を伴う)
・舌炎(口内炎の一種)
・慢性剥離性歯肉炎



⇒効果と作用

副作用

・真菌性感染症
・細菌性感染症
・過敏症状
・味覚減退
・味覚異常
・口腔内に起こるしびれ感



⇒副作用

使い方・塗り方

皮膚、粘膜どちらにケナログを塗る場合でも、
患部は水分をなるべく少なくしておきましょう。
ティッシュなどで唾液を拭き取っておくといいと思います。

◆.乾いている指(綿棒)で患部にケナログを塗布します。
※ケナログを患部にすり込むように塗ってください。
※患部を舌で触らないようにし、そのまま安静にしてください。

ケナログが患部に浸透しきる前に食事をすると薬がとれてしまいますから、
できれば就寝前にケナログを塗布するようにしてください。

使用上の注意を守って再びケナログを塗り直すようにしてください。

ケナログはゲル状の薬ですから、患部にすり込めばある程度張りつきます。
薬を塗っていれば、気がつけばいつの間にか治癒している、といった感じで症状は長期化しません。

※唇を舐めるなど口角炎を悪化させる習慣はやめるようにしてください。
口角炎は再発しやすい疾患です。

糖尿病などの病気が原因で口角炎を発症している場合は、
病気の治療を並行していくしかありませんが、
ダイエットなどで栄養バランスが崩れて口角炎を発症してしまうケースも多々あります。

ケナログを使えばすぐに治癒します。
しかしできれば口角炎を発症したくありませんよね。
ですから、栄養バランスを考えるなどして口角炎を発症しない環境を整えましょう。


⇒使い方・塗り方

使用上の注意

◆使ってはいけない人
◇「口腔内に"感染"が見られる人」
歯肉炎や歯槽膿漏などの感染がある人は
その感染がある部位にケナログを使わないようにしてください。
ステロイドの使用で感染症が悪化する事例があります。

◇「口内炎(感染性のもの)を発症している人または疑いがある人」
・口腔内に白斑がある・・・カンジダ感染症
・黄色っぽい膿が出ている・・・細菌感染症
・小さな水疱が出ている、食欲不振、発熱などが見られる・・・ウイルス性感染症

◇「ケナログを使ってすぐに症状が悪化した場合」

◇「五日程度続けて使用したにも関わらず、改善しない場合」


◆使用する前に医師に相談しなくてはいけない人
・何かの薬を使用した時にアレルギーが出たことがある
・授乳中である
・妊娠の可能性がある、または妊娠している
・高齢者
・他の病気で医師の治療を受けている人
・アレルギー体質である(家族も含む)


以上の事柄を必ず守って、ケナログを使用するようにしてください。
薬は使い方によっては症状を悪化させることがあります。


⇒使用上の注意

薬局で買えなくなった?

2009年6月1日に薬事法が変わりました。

ケナログは第1類医薬品に分類される薬ですから、
薬剤師がいないドラッグストアなどでは購入することができません。

ですから、ケナログを購入できるのは薬剤師がいる薬局になります。

不便になったのか便利になったのか判断しづらいところです。


⇒薬局で買えなくなった?

購入には処方箋が必要?

ケナログは第一類医薬品に分類されるOTC薬です。

OTC薬は非処方箋医薬品、つまり購入する際に医師の処方箋は必要ありません。

しかし第一類医薬品に分類されている為に、薬剤師のいる薬局でないと購入できません。

もちろんインターネット通販でも購入できません。


⇒購入には処方箋が必要?

ケナログは子供にも使える?

ケナログは効果も比較的早くに出ますから非常に重宝する薬です。
しかし、やはりステロイド剤ですからあまりおすすめはできません。

長期間、子供さんがケナログを使用した場合、発育障害を起こすケースもあるようです。

ちなみに薬の長期使用で口角炎が悪化することが指摘されています。
ですから、医師も薬による長期治療は行いません。

しかし
・痛みで機嫌が悪くなる
・食事をすると痛みが出るので食事量が減ってしまう


これでは他の病気も起こしやすい状態になってしまいかねません。


⇒ケナログは子供にも使える?

口内炎について

アレルギー性口内炎

抗生物質、鎮痛剤、化学物質、食べ物など
アレルギー反応を起こすことがあります。

これらが原因で口内炎を発症することがあります。

「症状」
・ただれる
・患部が広範囲にわたる


⇒口内炎について

口角炎について

口角炎の原因
・ウイルスの感染、細菌感染(カンジダ、ブドウ球菌、連鎖球菌など)
・ニコチン酸、ビタミンB2、ビタミンB6の不足
・唇を舐めるクセがある
・よだれが出ている


◆全身的要因
・抗生物質の長期投与
・ステロイドの長期投与
・悪性貧血
・鉄欠乏性貧血
・糖尿病

◆局所的要因
・口唇瘻
・口腔乾燥症
・流涎(りゅうぜん)・・・唾液の分泌異常


⇒口角炎について



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